溺れる遺伝子

溺れる遺伝子

「稲森さん、面会よ。」

「…また母ですか?」

「いえ、お父さんよ。」


「…え?」


あれから、母親は何度か面会しに足を運んできたが、ヒナはことごとく断っていた。

…それにしても父親が?…


面会室のドアが重々しく開いた。
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