溺れる遺伝子
あたし、もしかしたらツバサとやっちゃうのかなぁ…


混沌とする頭の中でヒナは漠然と思った。

あのままカラオケから飛び出さなかったら、
ツバサから離れなかったら一体どうなっていたのかと考えると怖かった。


自分の体に対して反応していたツバサの体。

きっと仕方のないことなんだろう。


だけどやっぱり気分が重い。

なんだか急に自分の体がオンナの体であるということをつきつけられた気がした。



ははっ思ったより固いもんなんだなぁ…あんなのが…

少し冷静になって、ヒナの思考が動いてきた。




…あんなのが…、入るのかぁ…
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