溺れる遺伝子
「ヒナも興味あんのかよー」


驚いて振り返るとツバサがアイスを両手に持って立っている。

何も言わないヒナにツバサも黙ってヒナにアイスを渡した。


しばらくアイスをかじる音が響いていた。



「……ヒナ、好きだよ」

「わたしもツバサが好きだよ」

「ヒナぁ、大好き、大好きだよ」


ヒナはツバサににっこり笑いかけた。

ツバサはまた唇を求め、二人はくちづけを交わした。



「バニラの味がする~」

「…チョコの味がする~」

「ふふふ」
「ふふふ」
< 41 / 250 >

この作品をシェア

pagetop