溺れる遺伝子
「…ヒナ?」


「あ……」

「どうした?」

「いや、ちょっと考え事…」


休日にツバサと会う日もヒナはイジメのことから頭が離れなかった。

多分それはどこかで罪悪感がいっぱいだったのかもしれない。

しかし、ヒナは見て見ぬふりをしていた。


罪悪感。同情。
そんな言葉、大っ嫌い。

ヒナは身震いした。
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