溺れる遺伝子

宇宙

12月になり、街はすっかりクリスマスだ。

…今年もホワイトクリスマスにはならないんだろう。


クラスの女子はクリスマスに彼氏がいないことに焦っていたり

逆に少数派の勝組はなんだか自慢げに

「クリスマスは彼とぉ~…」

…と、必要以上にべたべた語っている。


…くだらない…


すっかり寒くなった屋上。

今日も休み時間、授業中問わず、いらいらするとタバコを吸いにいく。

先生は誰一人としてとめようとしない。


その腰の引けた姿勢はクラスのボスに媚を売るキツネ女そのものだった。
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