溺れる遺伝子
いつか…もし私が同じことをこの子に思うようになったら…

ヒナの頭に強い不安がよぎった。



…いや、絶対にそんなことあるもんか!!!!

私は違う。
私は子供を愛せる。

子供を自分のようにさせたくない。
自分の分までしあわせにしてみせる…。


ヒナは家路を急いだ。


一瞬だけ粉雪が舞った。
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