幸せのかたち
飲み物が出て来たので、飲んだ。
「昔、真生くんはウチに遊びに
来てた事があるの。」
「そうなの?」と、茉美。
「小さい頃の話だよ。
めぐのお母さんが
仕事で遅い間だけ。」
茉美は耳打ちで静かに、
「それでもやっぱり…
隠さないでほしかった、な。」
と言った。
茉美は隠し事が
嫌いなんだなと思った。
早めに紅茶嫌いの理由も
話さなければ、とも思った。
でもどうやって
切り出せば良いのか…。
嘘をついているのも
言い出せない原因の
一つだと感じた。
俺は今さらだが後悔した。
「昔、真生くんはウチに遊びに
来てた事があるの。」
「そうなの?」と、茉美。
「小さい頃の話だよ。
めぐのお母さんが
仕事で遅い間だけ。」
茉美は耳打ちで静かに、
「それでもやっぱり…
隠さないでほしかった、な。」
と言った。
茉美は隠し事が
嫌いなんだなと思った。
早めに紅茶嫌いの理由も
話さなければ、とも思った。
でもどうやって
切り出せば良いのか…。
嘘をついているのも
言い出せない原因の
一つだと感じた。
俺は今さらだが後悔した。