幸せのかたち
走ると言っても小走り、
駆け足程度だから、
そんなに速くはないし
体にも影響は無いはずだ。
「話し合いは、終わった?」
茉美が振り返って言う。
「このスカポンタン。
病み上がりなんだから
まだ走っちゃダメ。」
「ごめん…つい嬉しくて。」
「え?」
「茉美が俺のために
すげぇ努力してるんだって知って、
嬉しかったんだ。」
「めぐちゃん、話したな?
…まったく、真生にだけは
バレたくなかったのに。」
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