幸せのかたち
夜。
父さんとなぎささんに相談した。
移植ができることを喜んでいた。
俺はまだ悩んでいた。
父さんが静かに言った。
「じっくり悩みなさい。
でもこれを受けたら
君は治るんだよ。
もう苦しまなくたって
いいんだ。」
それは解っている。
解っているけど、怖い。
こんな時は、
茉美の声が聞きたくなる。
俺は部屋に戻り、
携帯で茉美にかけた。
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