幸せのかたち
次に目を覚ましたら、病室に居た。
(俺…生きてる?)
胸をそっと見てみると、
大きなガーゼが当てられていて
傷は見えなかった。
思わずにやけてしまう自分がいた。
その時。
「こらっ!
まだ安静にしてなきゃダメよ!」
茉美だった。
「よっ、生還おめでとう。」
「それを言うなら
手術成功おめでとうだろ。」
「あ、そうだった。
手術成功おめでとう。真生。」
「ありがと。」
茉美が近付いてきて、
そっとキスをくれた。
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