幸せのかたち
その時、なぎささんが
やってきた。
「はい、二人とも。
熱いから、冷まして飲んでね。」
「おおきにぃ。」
「ありがとう
ございます、おばさん。」
雅樹はテンションが高い。
声もでかいし。
いちいちびっくりする。
「はい、真生くんはお茶ね。」
「ありがとう、なぎささん。」
なぎささんが笑って出ていく。


「あれっ?
お母さんじゃないの?」
茉美が言った。
「…うちは再婚だからね。
まぁ、早くお母さんって
言ってあげられれば
一番なんだけど。」
「そういうのって複雑よね。」
「でも、ゆっくりでいいって
言ってくれてるから。」
「そうなんだね。
それがいいかもね。」
茉美は笑った。
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