幸せのかたち
すると、ある女の子が
話しかけてきた。
「あ、高末くん。
どう?この学校は。」
「まだ1日目だからね。
…てか君、誰?」
「あぁ!自己紹介
忘れてたわ。あたし、
近藤 茉美(まみ)。
同じクラスよ。よろしくね。」
明るいその女の子は、にっと笑った。
白い歯が眩しかった。


「よろしく。」
「本、好きなんだ?」
「あぁ。」
「奇遇ね。あたしも本は好きなの。
ガラじゃないってよく言われるけど、
図書館は暇さえあれば行ってるし。」
「へぇ…意外だな。」
「もうっ、高末君まで!
結構傷付くんだからね?
これ。」
「ははは。ごめん。」
俺は笑った。
そして本を借りて近藤と別れ、
自宅へ帰った。
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