幸せのかたち
「そっか…良かった。
もう、あんたたちは
仲良いときは良いけど、
喧嘩すると
突っ走るんだから。」
「ごめんなさい…お母さん。」
「いい?さくら。
二人だけでいる時は
真生を全力で守る存在に
ならないとダメよ。」
「うん…。」
なぎささんはさくらの頭を撫でた。
「真生。さくらの事、
邪険にしないで
しっかり答えてあげな。」
「…うん。」
「あと、感情に任せて
行動しないこと。
キミはすーぐ
怒って突っ走るから。」

凄いと思った。
出会って未だ
半年も経ってないというのに
俺の性格を的確に当てた。
そうなのだ。
誰に似たのか知らないけど、
俺は少しだけ短気な所がある。
それが発作を起こす原因にも
なりかねないんだけど。
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