迷彩服の恋人 【完全版】
それにしても、〝トキ〟って珍しい苗字だよね。
どんな字書くのかな?〝土〟に"岐路に立つ"とかの〝岐〟かな?
〝志貴〟なんて苗字があるのにも、さっきビックリしたところだけど…。
「宮原くん、"外禁"になったの?何したのよ。……えっ、土岐くんが来るの?珍しいわね。こういう場、苦手だって言ってたのに。」
"ガイキン"って…"外回り"の"外勤"かな?
「俺と結花の〝顔〟を立ててくれたんだよ。『志貴さんと桧原さんの顔は潰せない。』ってな。」
…あ、私と同じ理由で参加する人がいたんだ。
「あら、律儀。さすが土岐くんね。」
「うーん、ダメだ!今回の皆さんの職業は何かを考えてたんですけど…全然分からないです…。」
朝香先輩、直球すぎないですか?
結花先輩、先輩の気持ち…今すごく分かりました。
〝彼氏さん〟の前で、この微妙な空気は嫌ですよね…。
「ちょっと、巴!まだ我慢しててよ…エンジンかけるの早すぎるわよ。」
「えー!だって気になるし…。」なんて不服を漏らしている朝香先輩と花村さんと栗原さん。
……はぁ。どうするんですか、この空気!
とりあえず、話の方向性変えなきゃ。
「志貴さんと麻生さんと中崎さんと…えっと――。」
「古川と言います。」
「あっ、古川さんですね…ありがとうございます、お名前。覚えますね。…あのっ!何か注文しませんか?…私たちの到着、お待ちいただいたんですよね?お待たせしてすみませんでした。」
「え?」
やばい…。唐突に切り出しちゃったから、男性陣…固まってるのかも!
結花せんぱーい、助けて下さーい!
「都ちゃん、さすがね……。男性陣の名前…一発で覚えてるし、4人が反応したのは…謝罪とか注文とかの気遣いの部分だと思うわよ?」
志貴さんたちが頷いてくれてる! よかった!
「…そうですね。何か頼みましょう。それより結花…。〝彼女〟が〝望月 都さん〟なんだ?」
「そうね、〝彼女〟よ。」
「結花が、嬉しそうに…よくあなたの話をしてくれるんですよ。とても頼りにしている〝かわいい後輩〟がいるって…。」
「そんな…!私の方が結花先輩にお世話になりっぱなしで!」
褒められ慣れてないから、モジモジしてしまう。
「はは、これね…。この〝小動物的な感じ〟。確かにかわいい。結花が可愛がる気持ち、分かるなー。」
「……でしょ〜?隼人。」
「望月さん。これからも結花のこと…よろしくお願いしますね。」
「はっ、はい。こちらこそ先輩共々よろしくお願いします!」
「…19時回ったけど、土岐くんまだかかりそうなの?」
「今、『現在地、送れ!』ってメッセージ送ったから…ちょっと待ってて。」
「『現在地、送れ!』ね!はは。それなら、すぐ返事くるかな。…そういえば。今日って、全員"特外"にしてきたの?」
「はい!“志貴3曹”の奢りで〝彼女無し勢〟はカプセルってことに。」
えっ、カプセル!?この流れからして…カプセルホテルの話よね?
皆さん、家帰れないの?どういう状況!?
それに、"トクガイ"とか"サンソウ"って何?
分からない言葉が飛び交ってる…ここ、どこの国だっけ?
「あら…“志貴3曹”、太っ腹。じゃあ、時間気にしなくて良いわね。…ところで、“志貴3曹”ご本人はどうされるのかしら?」
どんな字書くのかな?〝土〟に"岐路に立つ"とかの〝岐〟かな?
〝志貴〟なんて苗字があるのにも、さっきビックリしたところだけど…。
「宮原くん、"外禁"になったの?何したのよ。……えっ、土岐くんが来るの?珍しいわね。こういう場、苦手だって言ってたのに。」
"ガイキン"って…"外回り"の"外勤"かな?
「俺と結花の〝顔〟を立ててくれたんだよ。『志貴さんと桧原さんの顔は潰せない。』ってな。」
…あ、私と同じ理由で参加する人がいたんだ。
「あら、律儀。さすが土岐くんね。」
「うーん、ダメだ!今回の皆さんの職業は何かを考えてたんですけど…全然分からないです…。」
朝香先輩、直球すぎないですか?
結花先輩、先輩の気持ち…今すごく分かりました。
〝彼氏さん〟の前で、この微妙な空気は嫌ですよね…。
「ちょっと、巴!まだ我慢しててよ…エンジンかけるの早すぎるわよ。」
「えー!だって気になるし…。」なんて不服を漏らしている朝香先輩と花村さんと栗原さん。
……はぁ。どうするんですか、この空気!
とりあえず、話の方向性変えなきゃ。
「志貴さんと麻生さんと中崎さんと…えっと――。」
「古川と言います。」
「あっ、古川さんですね…ありがとうございます、お名前。覚えますね。…あのっ!何か注文しませんか?…私たちの到着、お待ちいただいたんですよね?お待たせしてすみませんでした。」
「え?」
やばい…。唐突に切り出しちゃったから、男性陣…固まってるのかも!
結花せんぱーい、助けて下さーい!
「都ちゃん、さすがね……。男性陣の名前…一発で覚えてるし、4人が反応したのは…謝罪とか注文とかの気遣いの部分だと思うわよ?」
志貴さんたちが頷いてくれてる! よかった!
「…そうですね。何か頼みましょう。それより結花…。〝彼女〟が〝望月 都さん〟なんだ?」
「そうね、〝彼女〟よ。」
「結花が、嬉しそうに…よくあなたの話をしてくれるんですよ。とても頼りにしている〝かわいい後輩〟がいるって…。」
「そんな…!私の方が結花先輩にお世話になりっぱなしで!」
褒められ慣れてないから、モジモジしてしまう。
「はは、これね…。この〝小動物的な感じ〟。確かにかわいい。結花が可愛がる気持ち、分かるなー。」
「……でしょ〜?隼人。」
「望月さん。これからも結花のこと…よろしくお願いしますね。」
「はっ、はい。こちらこそ先輩共々よろしくお願いします!」
「…19時回ったけど、土岐くんまだかかりそうなの?」
「今、『現在地、送れ!』ってメッセージ送ったから…ちょっと待ってて。」
「『現在地、送れ!』ね!はは。それなら、すぐ返事くるかな。…そういえば。今日って、全員"特外"にしてきたの?」
「はい!“志貴3曹”の奢りで〝彼女無し勢〟はカプセルってことに。」
えっ、カプセル!?この流れからして…カプセルホテルの話よね?
皆さん、家帰れないの?どういう状況!?
それに、"トクガイ"とか"サンソウ"って何?
分からない言葉が飛び交ってる…ここ、どこの国だっけ?
「あら…“志貴3曹”、太っ腹。じゃあ、時間気にしなくて良いわね。…ところで、“志貴3曹”ご本人はどうされるのかしら?」