迷彩服の恋人 【完全版】
オタクを発揮する私 ◇都 side◇
「望月さんは…"飲めるクチ"ですか?」
「はい、弱くはないと思います。ワインとビールの美味しさはイマイチ分からないですけど…。カクテルは好きで、日本酒は…父に付き合わされて、いつの間にか…。」
「そうなんですね。じゃあ、これの表側と…こっちの本になってるメニュー表かな。…何にします?」
「あっ。ありがとうございます、土岐さん。…わ、ここのお店ってカクテル結構豊富なんですね!さすが結花先輩セレクト。…うーん、ピーチフィズにしようかな。」
「すみませーん!酒の追加いいですか?ピーチフィズ2つと"久保田 千寿"の冷酒。」
"久保田"の冷酒……。さすが志貴さん。
飲み慣れてる感、半端ないですね!
「あっ、俺も…。」
「じゃあ、"久保田 千寿"の冷酒も2つ。」
「ありがとうございます、先輩。」
「おう!」
「"久保田"の冷酒、美味しいですよね!爽やかにスッキリ飲めて。」
「おぉ!?望月さん分かる?…お父様に、ほんとに鍛えられたんだね!」
「やだ。都ちゃん、もしかして私が知らなかっただけで…酒豪なの?」
私と志貴さんの会話に、結花先輩が食い付いてきた。
「酒豪とまではいかないと思いますけど…。」
そっか。先輩とも飲むけど、その時は話が弾んじゃうからスローペースで飲んでるっけ。
「いや、女性と日本酒の飲み方の話ができるって良いな。…結花と3人でまた飲みたいなぁ…。」
「結花先輩と志貴さんがいいなら…お邪魔にならないなら、喜んで。ぜひ!」
「ありがと、じゃあまた結花通して誘うね。…ところで、望月さん。さっき、土岐とどんな話してたの?…あっ、変に思わないでね。悪意はないよ。からかうとかじゃなくて…ほんとに土岐が、リラックスして戻ってくるの珍しいんだ。だからどうやって打ち解けたのかなって。」
「あのっ!すごくお恥ずかしい話なんですが、会話の最初は志貴さんが提供して下さった煙缶のことと、私が愚痴を零したことから始まったんですよ。」
「あー。今日のこの"お疲れの状況"とか聞いてもらったのね。良かったんじゃないかな、弟さんや私以外にも〝そういう存在〟が作れたのは。……それに、土岐くん優しいからね。」
やっぱり、結花先輩には…お見通しだよね。
「望月さんは〝溜め込むタイプ〟みたいなので、心配です。」
「あはは…。」
思わず乾いた笑い声を上げてしまう私。
「それはお前もだろ。」
「まぁ…否定はしませんけど。」
やっぱり…。さっき話してて思ったけど、土岐さんもそうなんだ。
「…で、話の流れ的にお互いの家族の話題になって…。その後はお互いの"好きなこと"を共有したり、自衛隊のことを教えていただきました。」
そう伝えたタイミングで、ピーチフィズと日本酒が運ばれてきた。
そして、運んできてくれた店員さんに結花先輩がおつまみを頼んでくれている。
「えっ、そうなの!?土岐が車のこと語った?」
「車そのもののことよりも…自動車整備士として誇りを持ってお仕事に臨まれているのだと知ることができました。……むしろ、語ってしまったのは私の方です。アニメのことや好きな俳優さんのことを語りすぎてしまったかなと思っています。」
「誇りを持って、ね…。そんな風に感じてくれたなら、すごく嬉しいな。…な、土岐?」
「そうですね、先輩。」
「都ちゃん!やっぱり都ちゃんは最高ね!なんでそんなに良い子なの!!もう大好き!!ありがと、そんな風に思ってくれて…。」
「はい、弱くはないと思います。ワインとビールの美味しさはイマイチ分からないですけど…。カクテルは好きで、日本酒は…父に付き合わされて、いつの間にか…。」
「そうなんですね。じゃあ、これの表側と…こっちの本になってるメニュー表かな。…何にします?」
「あっ。ありがとうございます、土岐さん。…わ、ここのお店ってカクテル結構豊富なんですね!さすが結花先輩セレクト。…うーん、ピーチフィズにしようかな。」
「すみませーん!酒の追加いいですか?ピーチフィズ2つと"久保田 千寿"の冷酒。」
"久保田"の冷酒……。さすが志貴さん。
飲み慣れてる感、半端ないですね!
「あっ、俺も…。」
「じゃあ、"久保田 千寿"の冷酒も2つ。」
「ありがとうございます、先輩。」
「おう!」
「"久保田"の冷酒、美味しいですよね!爽やかにスッキリ飲めて。」
「おぉ!?望月さん分かる?…お父様に、ほんとに鍛えられたんだね!」
「やだ。都ちゃん、もしかして私が知らなかっただけで…酒豪なの?」
私と志貴さんの会話に、結花先輩が食い付いてきた。
「酒豪とまではいかないと思いますけど…。」
そっか。先輩とも飲むけど、その時は話が弾んじゃうからスローペースで飲んでるっけ。
「いや、女性と日本酒の飲み方の話ができるって良いな。…結花と3人でまた飲みたいなぁ…。」
「結花先輩と志貴さんがいいなら…お邪魔にならないなら、喜んで。ぜひ!」
「ありがと、じゃあまた結花通して誘うね。…ところで、望月さん。さっき、土岐とどんな話してたの?…あっ、変に思わないでね。悪意はないよ。からかうとかじゃなくて…ほんとに土岐が、リラックスして戻ってくるの珍しいんだ。だからどうやって打ち解けたのかなって。」
「あのっ!すごくお恥ずかしい話なんですが、会話の最初は志貴さんが提供して下さった煙缶のことと、私が愚痴を零したことから始まったんですよ。」
「あー。今日のこの"お疲れの状況"とか聞いてもらったのね。良かったんじゃないかな、弟さんや私以外にも〝そういう存在〟が作れたのは。……それに、土岐くん優しいからね。」
やっぱり、結花先輩には…お見通しだよね。
「望月さんは〝溜め込むタイプ〟みたいなので、心配です。」
「あはは…。」
思わず乾いた笑い声を上げてしまう私。
「それはお前もだろ。」
「まぁ…否定はしませんけど。」
やっぱり…。さっき話してて思ったけど、土岐さんもそうなんだ。
「…で、話の流れ的にお互いの家族の話題になって…。その後はお互いの"好きなこと"を共有したり、自衛隊のことを教えていただきました。」
そう伝えたタイミングで、ピーチフィズと日本酒が運ばれてきた。
そして、運んできてくれた店員さんに結花先輩がおつまみを頼んでくれている。
「えっ、そうなの!?土岐が車のこと語った?」
「車そのもののことよりも…自動車整備士として誇りを持ってお仕事に臨まれているのだと知ることができました。……むしろ、語ってしまったのは私の方です。アニメのことや好きな俳優さんのことを語りすぎてしまったかなと思っています。」
「誇りを持って、ね…。そんな風に感じてくれたなら、すごく嬉しいな。…な、土岐?」
「そうですね、先輩。」
「都ちゃん!やっぱり都ちゃんは最高ね!なんでそんなに良い子なの!!もう大好き!!ありがと、そんな風に思ってくれて…。」