インビジブル・ブルー
想像しただけで、どうしようもなく胸の奥が疼いた。

ガクの緊縛部屋は二階にある。抵抗するレイを引きずるように連れ込んだ後どうなったか、僕は知らない。

ただ、時折漏れ聞こえるくぐもった喘ぎ声や、ギシギシとしなる床板の音が僕の妄想を刺激し、張り裂けそうな感情を高ぶらせたまま、僕はアトリエに駆け込んだ。


股間がいきり勃っていた。

女を渇望し、惨めなほどに嫉妬する己の体を忌まわしく感じた。

それはまるで、鉛を飲み込んだような息苦しさに似ていた。

嫉妬、憎悪……

分からない。

ただどうしようもなく体が疼き、奥底から沸き上がる興奮と欲情を抑えきれなくなるのだ。



こんな感覚は、「あの時」以来久しぶりのことだった。

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