インビジブル・ブルー
レイの言葉に、僕の心は一瞬にして締め上げられてしまった。

呼吸を忘れ、息さえできずに、僕は青ざめた顔で少女を見下ろしていた。

「縛られたままローターで何度もイカされた。イキながらアナルを犯された。死ぬかと思うような苦痛だった。でもそれも最初だけ。気がつけば自分から尻を振ってたわ。蝋燭の熱さも、鞭の痛みも、縄の味も、所詮すべて快楽のための刺激でしかないと知ったわ」

レイは俯せたままだった。

僕はただ呆然と立ちつくし、まるで深い海の声を聞くように、少女の言葉を耳に流し込んだ。

「体中に噛みついてやった。でも、彼は気持ちよさそうに笑ってた。狂ってるって思った。でも違った。彼は言ったわ。この痛みすらも愛おしいって」

僕は壁に頭を打ち付け、背中を引きずるようにもたれ掛かった。

足の力が抜けた。

ガクンと床に膝から崩れ落ちた。

舞い上がった埃が、ブラインドから漏れる陽の光の中で、まるでダイヤモンドダストのように輝いていた。

目の前にレイの腰が見えた。

細くくびれたそれは、昨夜みっちりとガクに調教され、早くも男を誘う牝の色香を漂わせていた。

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