インビジブル・ブルー
2
生々しい破瓜の感触と同時に、レイの呼吸が一瞬止まった。
味わうように引き抜くと、茎に処女の証が絡みついていた。
レイは悲鳴にも似た呻き声を漏らし、瞳を大きく見開いた。長い睫毛を振るわせ、薄暗いアトリエの天井に視線を泳がせている。
もう一度腰を沈めると、真っ赤な鮮血がこすれ合う肉の隙間から溢れ、レイの内股を伝い落ちた。
「ははは……」
僕は、笑っていた。
言い知れぬ征服感が、狂った僕の神経を極限まで高めていた。
この女は僕の物だ。ガクになどくれてやるものかと。
僕は、犯してしまった。
処女を。
自分の娘を。
人として決して踏み込んではいけない禁忌を、一度ならずも二度までも、僕は犯してしまった。
「は……はは……」
沸き上がる笑いを抑えられない。
何が可笑しいのか、何がそんなに僕を狂わせるのか。分からない。僕にはもう、何も分からなかった。
生々しい破瓜の感触と同時に、レイの呼吸が一瞬止まった。
味わうように引き抜くと、茎に処女の証が絡みついていた。
レイは悲鳴にも似た呻き声を漏らし、瞳を大きく見開いた。長い睫毛を振るわせ、薄暗いアトリエの天井に視線を泳がせている。
もう一度腰を沈めると、真っ赤な鮮血がこすれ合う肉の隙間から溢れ、レイの内股を伝い落ちた。
「ははは……」
僕は、笑っていた。
言い知れぬ征服感が、狂った僕の神経を極限まで高めていた。
この女は僕の物だ。ガクになどくれてやるものかと。
僕は、犯してしまった。
処女を。
自分の娘を。
人として決して踏み込んではいけない禁忌を、一度ならずも二度までも、僕は犯してしまった。
「は……はは……」
沸き上がる笑いを抑えられない。
何が可笑しいのか、何がそんなに僕を狂わせるのか。分からない。僕にはもう、何も分からなかった。