インビジブル・ブルーのレビュー一覧
衝撃だった。 生臭い血の香りのする内容ながら、 普通の人間にも共感できてしまうその狂気。 理性が矢面に立つ事がほとんどの現代社会と親和性は低いはずなのに、やけにスッと入り込む巧みさに感動しました。
これはPCで自動作成した小説でしょうか? 作者が書きたかったのは人間でもストーリーでもなく、単なる言葉 そんな印象を受けました 登場人物に何の心も感じないのです まるで子供が見よう見真似で描いた抽象画のような… 縄師、濡れ場、凄惨シーン それぞれに必然性が無く、独立した材料をただ使ってみたかった……そんな気がしました また随所に見られる凝った描写や比喩も、純文学を意識されているのかもしれませんが、私には的外れに感じます 偉そうな指摘だとは思いますが、もっと的確な言葉で本当に書きたい物を、タイトな文章で『心をこめて』書くべきだと思います 小説は絵画ではありませんから
読みながら巧みな言葉の使い方が幻想的で美しく、まるでフランス映画かイタリア映画を観ているような感じでした 色合いや情景が目の前でストーリーと共に繰り広げられダークなストーリーなのに美しいとさえ感じました 一気に読ませて頂けて全編を映像化したように観れて嬉しいです
かつてのゴッホやモネを想わせるこの作品は、晩年の画家の精神世界のようだと思った。 愛の狂喜に堕ちた男が、日常を捨て罪に苦しみながらも、ひたすら自分の世界に欠けた色を求めてさ迷う。 樹海のような彼の中を変えたのは、一人の男と、少女だった……。 まるで映画のように、色鮮やかな作品です。 その類い稀な才能に嫉妬すら覚えるほど、特に中盤からの下りには強い感銘を受けました。 深い心理の世界がお好きな方には、かなりオススメの逸品です。 まさに、異質。 されど、芸術です。
手の届かないブルー 一人では到達しえなかった青 それを彼は「インビジブルブルー」と名付けた その青は訪れたのか? 救いの正体を、わたしは見極めなくてはならない。 それは読者に委ねられたように思うのです。 インビジブル。 深い言葉です。
この話をあなたはどう読むのだろう。 ただ面白おかしく読むのだろうか? それとも、悲痛な心の叫びを聞くのだろうか? はたまた、狂気という名の深淵を覗き見るのだろうか? 作品をどう読むかは読者に託されている。 作品に対して作者が出来る事は、書いて完結させるまで。 だからこそ。 この作品をどのように読むかで。 読者として試されているのかもしれない。 そんな気がする。
捜し求め、彷徨い、ただひたすらに求めたインビジブル・ブルー 失ったものは大きすぎて、気がつけば、空を見上げていた。 彼がほしかったものはなんなのか? 彼が奪いたかったものはなんなのか? 人間の欲望をあからさまに綴った衝撃作品でした。 男性目線、女性目線では感じ方が違うかもしれません。 ただ、ラストはほっとしました。 ドキドキさせられました。 引き込まれました。 恐るべし、森山 航。 呼び捨てたいへん失礼しました(笑) 拙いレビュー失礼しました。