国際弁護士はママとベビーに最愛を誓う~婚姻解消するはずが、旦那様の独占欲で囲われました~
すっかり目が覚めたらしい彼は鋭い瞳を向けて問い詰めてくる。強い力で手首を掴まれ、クールな彼には珍しく怒りや焦りといった感情がむき出しになっていた。
ここまで聞かれてしまっては言い逃れができそうにない。しかし、なぜ隠さなくてはならないのかとふと気づいた。久嗣だって私と離婚したいと思っているはずだ。
「本音だよ、久嗣。離婚してほしいの」
いつ伝えても同じだと腹を括った。久嗣と夫婦を終わりにしたい意志をちゃんと示さなければ。
「ちょっと待ってくれ。急にどうしたんだ」
さすがに急すぎて驚いたのか、久嗣は身を乗り出して私の二の腕を掴む。
「急じゃないよ。ずっと考えてた」
「だからなにをだよ。なにが不満だったっていうんだ」
なにが不満かを問われると、これまで抱えていたすべてが爆発しそうになる。
あなたに会えない日々がつらくて耐えられなかった。私と同じだけの愛情をあなたからは感じなかった。私と凌太ともっと一緒にいてほしかった。
不満は山ほどあるが、彼にそれを伝えるのはやるせなく、さんざん義務的な夫婦として振る舞い、そしてそう振舞われてきた私が今さら言えるはずがなかった。
ここまで聞かれてしまっては言い逃れができそうにない。しかし、なぜ隠さなくてはならないのかとふと気づいた。久嗣だって私と離婚したいと思っているはずだ。
「本音だよ、久嗣。離婚してほしいの」
いつ伝えても同じだと腹を括った。久嗣と夫婦を終わりにしたい意志をちゃんと示さなければ。
「ちょっと待ってくれ。急にどうしたんだ」
さすがに急すぎて驚いたのか、久嗣は身を乗り出して私の二の腕を掴む。
「急じゃないよ。ずっと考えてた」
「だからなにをだよ。なにが不満だったっていうんだ」
なにが不満かを問われると、これまで抱えていたすべてが爆発しそうになる。
あなたに会えない日々がつらくて耐えられなかった。私と同じだけの愛情をあなたからは感じなかった。私と凌太ともっと一緒にいてほしかった。
不満は山ほどあるが、彼にそれを伝えるのはやるせなく、さんざん義務的な夫婦として振る舞い、そしてそう振舞われてきた私が今さら言えるはずがなかった。