クールなあおくんに近づきたい!〜あと10センチ、きみに届け〜
それからカベ君と2人、背中合わせでずらりと並ぶ本の背表紙達を人差し指で追い始めた。

「南町図書館になくてこの狭い図書室にあるとは思えないけど…一応探してみようと思ってね。付き合わせちゃってごめんね。」

「んーん。むしろ、ありがとうだよ。」


カベ君は、委員会のために本当によく動いてくれてる。

カベ君がいなかったらきっとGod's mischiefを見つけることもできなかったんじゃないかな。

カベ君とキヤ君が所属するサッカー部は、練習が相当ハードだと聞く。

きっと疲れてるはずなのに…

こないだも貴重な休みを私たちのために割いてくれて、委員会以外の時間も常に動いてくれてるみたいだ。


「カベ君、どうしてそんなに熱心にやってくれるの?」

「ん?」

「その、暇があれば調べ物、してくれてるよね?逢和君のため…?」
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