クールなあおくんに近づきたい!〜あと10センチ、きみに届け〜
教室後ろのロッカーの上に座る3人がこっちを見る。

左から、いつも元気でクリッとした目が印象的な木屋谷 仁栄(キヤタニ ジンエイ)君、

優しくて温厚な色白眼鏡男子・曽我部 透(ソカベ トオル)君、

そして、近海 逢和君。

3人は同中のサッカー部だったらしく、いつも一緒にいて戯れ合ってる仲良し。

3人ともイケメンでキラキラしてて、入学当初から凄いオーラを放っていた。

姫ちゃん花乃ちゃんに連行されながら、少し驚いた様子の近海君と目が合う。


わ、わぁ!

うわぁ〜〜〜!!


私は熱くなる顔を慌てて俯かせた。


「おー!別にいいよな?」

木屋谷君が明るい声で2人に聞いて、曽我部君の「もち」と言う声が聞こえる。


わ、わ、わ、どうしよう…!


ロッカーが近づくに連れて、私の心拍数がどんどん速くなっていく。

こんなことなら、昨夜お母さんの高級顔パックやっとけばよかったぁ〜!!




















「あれ?近海は?」












花乃ちゃんが言って、私は顔を上げた。

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