クールなあおくんに近づきたい!〜あと10センチ、きみに届け〜
ついさっきまで座ってた曽我部君の隣に、近海君がいない。
「今、急に他のやつと班組む約束してたの忘れてたとか言いだしてさぁ。向こう行っちゃったよ。」
木屋谷君が口を尖らせて、視線で前の方を示した。
「え…」
視線を辿ると、近海君が別の男の子と肩を組んで笑ってるのが見えた。
…
そっ、かぁ…。
「…なんてこった」
「え?どうする?」
私より頭ひとつ背の高い花乃ちゃんと姫ちゃんが、放心する私の頭の上で会議を始めた。
「なんだよ、お前らも近海狙いかよぉ。萎えるわぁ」
木屋谷君がベリーショートの短髪をポリポリかいた。
近海君が行ったグループはもう女の子が決まったみたいで、はやくも自由時間どこに行くかで盛り上がってる。
「手遅れか…ぬかった…!」
花乃ちゃんが舌打ちした。
「行きやすか?力づくで奪い取りやすか?」
姫ちゃんが縁起でもないことを言う。
「だーめ。」
「今、急に他のやつと班組む約束してたの忘れてたとか言いだしてさぁ。向こう行っちゃったよ。」
木屋谷君が口を尖らせて、視線で前の方を示した。
「え…」
視線を辿ると、近海君が別の男の子と肩を組んで笑ってるのが見えた。
…
そっ、かぁ…。
「…なんてこった」
「え?どうする?」
私より頭ひとつ背の高い花乃ちゃんと姫ちゃんが、放心する私の頭の上で会議を始めた。
「なんだよ、お前らも近海狙いかよぉ。萎えるわぁ」
木屋谷君がベリーショートの短髪をポリポリかいた。
近海君が行ったグループはもう女の子が決まったみたいで、はやくも自由時間どこに行くかで盛り上がってる。
「手遅れか…ぬかった…!」
花乃ちゃんが舌打ちした。
「行きやすか?力づくで奪い取りやすか?」
姫ちゃんが縁起でもないことを言う。
「だーめ。」