クールなあおくんに近づきたい!〜あと10センチ、きみに届け〜
ガラッ、と扉が開いた。


「おまたせー」 


漏れなく立ち始める鳥肌。





……寧々は、正しい。

本当だったら寧々は、カベに恋してたかも知れないんだ。


「…はは」


乾いた笑いが漏れる。


「…逢和?」




好きって言った直後に他の女と付き合いだす男とか

意味わかんねーもんな。

それでも今まで信じてくれてたんだろうか。


「ふっ…、あっはは」


自分のしてることが馬鹿らしくなって、笑いが止まんなくなる。


「ねぇ、どうしたの逢…」

「触んな」


肩に伸びた大嫌いな女の手を払いのける。

「え…?」
< 157 / 204 >

この作品をシェア

pagetop