クールなあおくんに近づきたい!〜あと10センチ、きみに届け〜
「…」
寧々に会いたくて仕方なくなって
胸がぎゅう、と締め付けられる。
…会っても、抱きしめてやれないのに
なにもしてやれないのに
ましてや傷つけてるのは俺なのに
会いたいなんて
なんておこがましいんだろう。
「ほんと…最悪な呪いだな。」
きっと寧々は決めたんだ。
俺のために、諦めることを。
「……寧々を人殺しにするわけにいかないもんな」
俺も
潔く終わりにしないといけない。
「…God's mischiefは、
ハッピーエンド。」
頼堂が頬杖をつきながら、ポツリと言った。