クールなあおくんに近づきたい!〜あと10センチ、きみに届け〜

「え…?」





ハッピーエンド…?





「なんの確証もない、通りすがりのイギリス人の言葉よ。」


頼堂は窓の外の空をぼんやり眺めている。




「どういうことだよ…頼堂。」




声が震えてしまう。


心臓はドクドクと速く、激しくなっていく。




「…私が現地の図書館で色々調べてたら、通りすがりのおじいさんが言ったの。
『God's mischiefはハッピーエンドなんだよ』って。」


「でも…ヒューイは死んだんだよな…?」


頼堂は俺の目を見て頷く。


「本になってるのはヒューイが死んじゃう2巻までなんだけど、おじいさんが伝え聞いたGod's mischiefには続きがあるって言ってた。」

「続きって、どんな…?」

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