クールなあおくんに近づきたい!〜あと10センチ、きみに届け〜
「…ん?」



ドアの隙間から顔を出して目を丸くする、

ショートカットの女子。



「あ。姫。」



相田姫乃が目をぱちくりさせて委員会の面々を見る。


「あれ…?えっ、もしかして委員会再始動!?言ってよー!」


相田はバレー部の練習を抜け出してきたらしく、肘・ひざにサポーターをつけたままだ。


「たまたま集まってたまたま再始動しちゃったのよ。姫はどうしたの?」


相田は俺の顔を見て「あー…」と表情を曇らせた。


「…?」


そして、言いづらそうに口を開いた。


「…さっきバレー部のマネが木村を見たって言ってて」


「!」


その名前に場の空気が凍りついた。


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