クールなあおくんに近づきたい!〜あと10センチ、きみに届け〜
逢和君の声を無視して、私は外廊下の方へと全力で走る。




「寧々!待てってば!」




私は首をブンブン横に振って尚、逃げる。




3回目はたまたま大丈夫だったけど

4回目も大丈夫とは限らない…!

今度こそ、近づいたら逢和君を殺しちゃうかもしれない!



外廊下を曲がろうとした時、

あっという間にすぐ後ろに来ていた逢和君に手を引っ張られた。





「!」




思わず振り向くと、

逢和君と目が合う。



そして私はバランスを崩して中庭の草むらの方に後ろ向きに倒れ込みながら、

違和感を覚える。








…あれ?







「おわっ!」






ドサッ。



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