クールなあおくんに近づきたい!〜あと10センチ、きみに届け〜
「…なに?みんなに言うの嫌なの?」


逢和君が顔を顰めて私を見る。


「あ…そうじゃなくて…、もうちょっと逢和君と2人でいたいなぁ、なんて…」


逢和君が、硬直した。


「…?」



なんか変なこと言ったかな…?



「…寧々って天使だと思ってたけど、実は小悪魔?」

「へ」



逢和君の雰囲気が、明らかに変わった。

逢和君の優しいタレ目が、なぜか凄く妖艶に映る。




「…つーか

大事なこと聞いてなかった。」




逢和君が無表情で私の両手を掴んだ。



「!?」



そのまま後ろの方に押して私を壁に押し付ける。


わ、わ、顔、近い…ッ




「寧々が誰を好きなのか、聞いてないんだよなぁ。」

「へ!?え…、それ…は…」


逢和君、そのわざとらしい顔、絶対わかってるよね…!?

< 197 / 204 >

この作品をシェア

pagetop