クールなあおくんに近づきたい!〜あと10センチ、きみに届け〜

「…」





…?






逢和君の反応が、ない。

恐る恐る目を開けてみる。







…わぁ。







「………真っ赤」


「言うな」


「逢和君、真っ赤」


「言うなって言ってるでしょうが」




…えぇ?

かわいすぎない…?




「…いや、思った以上に…なんか…、」


逢和君は壁に片手をついたまま顔を横に背けて、もう片方の手で赤い顔を隠してる。


「…フフッ」


どうしようもなく愛しさが込み上げて、逢和君の真っ赤な顔に触った。



「!」



背伸びをして頬にキスすると、逢和君が目を丸くする。


「えへへ」


私は誤魔化すように笑ってみせた。






「…やっぱ小悪魔」






逢和君は私の頬に手を添えて、

まだ少し赤い顔を傾けた。






「…!」











唇と唇が、触れた。











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