クールなあおくんに近づきたい!〜あと10センチ、きみに届け〜
放課後の1年6組は、外の眩しい青空が窓際の席に光を落として、静かな教室をぼんやりと明るくさせている。

そして、

私の席の隣、遠野君の席に座る影が目に入った。



「………!」



椅子に浅く腰掛けて気怠げに座るその人と、目が合う。



「ッ…、」



…この目は、3回目だ

大きく見開かれたこの目を見るのは今日、3回目

私と近づきそうになった時にだけ現れる、ハッとした目

私から離れる前にする、動揺と失望が混ざったその目
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