クールなあおくんに近づきたい!〜あと10センチ、きみに届け〜
私は額を押さえながらその可愛い笑顔に見惚れる。


「へたくそ」




なんて

キラキラしてるんでしょう。


近海君は微笑んだまま視線で下に落ちた紙飛行機を示した。


そうだ、近海君なにか書き込んでた。

慌てて開いてみると、

【なんで泣いてたの?】

とある。


「え…なんでって…?」

「クシュン!…ごめん、喋んないで」

ハッと私は口元を手で覆った。


近海君、私が喋るたびにくしゃみしてる…?

喋んないでって、もしかしてそのことと関係してるのかな…

近海君は鼻をかんでから、書いて、とジェスチャーした。
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