クールなあおくんに近づきたい!〜あと10センチ、きみに届け〜
…なんか、不思議。
声は出してないけど、あの逢和君とお話してる。
教室の端から私を見る逢和君に、
私を「寧々」って呼んでくれる逢和君に、
ずっとドキドキしてるしソワソワしてる。
逢和君とお話しするの、楽しいなぁ
日が傾くにつれ、『この夢みたいな時間がずっと続けばいいのに』なんて、
おこがましい願望が湧いた。
もっと逢和君のこと知りたいな。
ずっとずっと、話してたいな。
…アレルギーって、なくならないのかなぁ。
私はふと思い出して、紙飛行機にペンを走らせた。
【逢和君、どうして遠野君の席に座ってたの?】