クールなあおくんに近づきたい!〜あと10センチ、きみに届け〜
6月度議事録
◇汐峰浜海水浴場
スゥ・・・
「っ来たぜ小豆之島ぁぁああ!!!!」
「ィヤッフォーウ!!!!」
眩しい太陽のもと、
白に近いアイボリーのサラッサラな砂浜を蹴って、
Tシャツに青いハーフパンツ姿で揃ってダッシュする、キヤ君と、逢和君。
「木屋谷!近海!海に入るんじゃねぇぞー!!」
寺田先生が拡声器をキーンと鳴らしながら呼びかける。
「わぁーってるって、てーらちーん!」
「センセーと呼べ!それと敬語ー!!」
寺田先生の声を無視して楽しそうにはしゃぐ爽やかすぎな二人は、女の子たちの視線を集めていることに気付いてなさそう。
私も例にもれず、波打ち際ぎりぎりを走って押し合う可愛い二人をついつい目で追ってしまう。
逢和君、海が似合うなぁ…。
思わず顔がほころんで、縁側でお茶を飲むおばあちゃんみたいな目でうんうんと頷いた。
「寧々!!」