クールなあおくんに近づきたい!〜あと10センチ、きみに届け〜
花乃ちゃんの声にハッと前を向いた瞬間、
「あぶぅっ!」
顔面にビーチボールが直撃した。
そのままポーンと青い空に舞い上がるボールを薄目で見て『あ、いまビーチボールしてるんだった』と思い出す。
「ナイスレシーブ!」
反動ですっ転ぶ私にそう言った花乃ちゃんがすかさずボールの落下点に入って綺麗なフォームでトスをあげると、
「ンナァイストォース!!」
力強く叫んだ姫ちゃんが、砂に埋もれる私の頭上を高く飛んだ。
ズバァン!!と重たい音が鳴って、相手コートにボールが着弾する。
裸足でザシュッと砂浜に着地した姫ちゃんが振り返って「寧々、大丈夫?」と手を差し伸べてくれる。
わぁ…ま、まぶしい。
スポーツ飲料のCMみたい。
「うん、だいじょぶ~」
私がヘラヘラしてその手を取ると、外野からキャー!と声がする。
「王子!」「かっこいい!!」という女の子たちの声援が姫ちゃんに向けられていて、それに答えて手を振る姫ちゃんはイケメンスマイルを浮かべている。
「キャー!!」と沸き立つ女の子たちに姫ちゃんが笑顔のままボソッと「ウケる~」と言った。
…ブラック姫ちゃん。
「あぶぅっ!」
顔面にビーチボールが直撃した。
そのままポーンと青い空に舞い上がるボールを薄目で見て『あ、いまビーチボールしてるんだった』と思い出す。
「ナイスレシーブ!」
反動ですっ転ぶ私にそう言った花乃ちゃんがすかさずボールの落下点に入って綺麗なフォームでトスをあげると、
「ンナァイストォース!!」
力強く叫んだ姫ちゃんが、砂に埋もれる私の頭上を高く飛んだ。
ズバァン!!と重たい音が鳴って、相手コートにボールが着弾する。
裸足でザシュッと砂浜に着地した姫ちゃんが振り返って「寧々、大丈夫?」と手を差し伸べてくれる。
わぁ…ま、まぶしい。
スポーツ飲料のCMみたい。
「うん、だいじょぶ~」
私がヘラヘラしてその手を取ると、外野からキャー!と声がする。
「王子!」「かっこいい!!」という女の子たちの声援が姫ちゃんに向けられていて、それに答えて手を振る姫ちゃんはイケメンスマイルを浮かべている。
「キャー!!」と沸き立つ女の子たちに姫ちゃんが笑顔のままボソッと「ウケる~」と言った。
…ブラック姫ちゃん。