クールなあおくんに近づきたい!〜あと10センチ、きみに届け〜
「まずは現状をもうちょっと知りたいな。手始めにチカの症状教えてくれる?あ、寧々ちゃん書記よろしく」
テキパキと進行し始めるカベ君に流されるように、私は慌ててノートを取り出した。
「ちょっと待て、なんでカベが仕切るんだよ。それにまだ俺はお前らの入会を認めたわけじゃねー」
「…いや。チカはすぐ無茶するから俺みたいな見張りが必要。だよね?寧々ちゃん。」
…
確かに。
カベ君がいてくれたら、こないだみたいに逢和君が倒れることもなかったかも。
私がうんうん、と頷くと逢和君が口を尖らせて不満げな顔をする。
「…でもカベ、忙しいんじゃねーの?サッカー部だってあるだろ。」
「もちろん部活はちゃんと出るさ。
…つか忙しいのはお前だろ、チカ。俺、結構力になれると思うけどなー」
いつの間にか逢和君の隣にいたカベ君は、逢和君の肩にぽんと手を置いた。
「寧々ちゃんと2人の時間を邪魔されるのが嫌なのは分かるけど。
協力したほうが解決に近いと思わない?チカちゃん。」
「…」
逢和君はバツの悪そうな顔で腕を組み、口を噤んだ。
テキパキと進行し始めるカベ君に流されるように、私は慌ててノートを取り出した。
「ちょっと待て、なんでカベが仕切るんだよ。それにまだ俺はお前らの入会を認めたわけじゃねー」
「…いや。チカはすぐ無茶するから俺みたいな見張りが必要。だよね?寧々ちゃん。」
…
確かに。
カベ君がいてくれたら、こないだみたいに逢和君が倒れることもなかったかも。
私がうんうん、と頷くと逢和君が口を尖らせて不満げな顔をする。
「…でもカベ、忙しいんじゃねーの?サッカー部だってあるだろ。」
「もちろん部活はちゃんと出るさ。
…つか忙しいのはお前だろ、チカ。俺、結構力になれると思うけどなー」
いつの間にか逢和君の隣にいたカベ君は、逢和君の肩にぽんと手を置いた。
「寧々ちゃんと2人の時間を邪魔されるのが嫌なのは分かるけど。
協力したほうが解決に近いと思わない?チカちゃん。」
「…」
逢和君はバツの悪そうな顔で腕を組み、口を噤んだ。