平民少女は、知らない貴族に愛される
私の席は窓から1番目の後ろから1番目。
席に着いて、暇なので外を見ていると廊下から
「キャーーーーー!!!!」
本日2度目の発狂が聞こえてきました。
耳がぶっ壊れるっつうの!
そう思いながらも口に出さず、廊下を見ると、さっき外で見た人と同じくらいかっこいい人がいました。
「わぁー…」
でも、さっきの人と違うのは、すごい無愛想なところ。
纏っているオーラもトゲトゲしいものです。
なぜあんな人がキャーキャー言われるんだろ? そう思いながら私は視線を外に戻しました。
どっちにしろ私には関係ないことです。
外を見ていると
トントン
「ねぇ」
誰かが私の肩を叩きながら話しかけてきました。
後を振り向くと、人形かっていうくらい綺麗な人がいました。
「はい?」
「貴方が平民?」
「はい」
私が平民だからって見下して来るのだと思ったら
「ふ〜ん」
そう言ってどこかに行きました。
なんだったんだ?まぁいっか。
視線を前の黒板に向けると、同じクラス?の人がひそひそとこっちを見ながら話している。
あそこは完全に陰口だな。どうでもいいや。
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