平民少女は、知らない貴族に愛される
ピンポンパンポーン
『今から入学式を始めます。新入生の皆さんは体育館に入場する準備をしてください』
身分の高い順に並び、入場して行きます。
私は平民なので1番最後です。
私が座り、先生が話し出します。
「皆さんご起立ください。校長挨拶」
校長先生がステージの上に上がりました。
「皆さん座ってください」
ここから校長のクソ長い話が始まりました。
私は寝ていたため、気付いたら終わってました。
「新入生退場」
身分の高い人から順に教室に戻ります。
私が教室に戻ると、早速声を掛けて来た人がいました。
「あなた、平民よね?」
「はい」
「なんでここに居るの?ここはあなたのような平民がいる場所では無いのよ」
「さぁ。何故でしょうね。私もわかりません。気付いたら入学させられてました」
「ふ〜ん。でも、ひとつ忠告しとくわ。私優しいから。あなたの居場所はここでは無い。それでは」
そう言って去って行きました。
その時私は思いました。
私と同じクラスということは平民に近い位ってこと。あの人もほぼ平民じゃん。
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