その溺愛、危険度99%につき

顔を覗き込む朔にこくりと頷く。
それでも納得できないみたいで。


「顔色悪いよ」って、そう言いながら朔は手を伸ばした。
首筋に指が触れて、ピク、と肩が揺れる。


「な、なに……!!」

「いつもより体温も高い気がする」
「あ、アンタの指が冷たすぎんのよっ」


ていうか、いつもよりってなに!
どうしてアンタが私の平熱把握してんのっ。

 

「微熱くらいかな」
「なんでわかんのよっ、怖い……って、」

「ん?」



ねぇ、なにが可笑しくてそんな風に笑ってるの?
なんでそんな、楽しそうにニコニコしてんの!?



「どうしたの」
「っひゃ、ちょっ、ゆび、」



ツーと首筋をなぞる指。
びりびりと背中が痺れるような感覚に、変な反応をしてしまう。
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