その溺愛、危険度99%につき

グループの後ろの方から声をあげたのは、毛先を内巻きにしたロングの子。

少し大人っぽくなっただけで、中学の頃とあまり変わらない。



「澪ちゃんには無理だよ。ウザいって、またそう言われて捨てられるよ、その人にも」
「……っ、」

「私もそう言って澪ちゃんのこと捨てたの、もう忘れちゃったの?」



あはは、と笑う声が頭の中に響く。



『ぜんぶ澪ちゃんのせいだよ』
『澪ちゃんが余計なこと言うから』



あぁ、もう本当に最悪……
お願いだから、早くどこかに行って。

でないと、まともに息も吸えない。



「澪はウザくないよ」
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