その溺愛、危険度99%につき
あの子達が着てたセーラー服。
「私、中学の時あの子達と同じ女子校だったの。エスカレーター式で高校も同じ学校の予定だった」
「……そう」
「でも、もう同じ学校に行きたくなかったんだよね。だから、ここの高校受けたの。制服も可愛かったし」
ホームのベンチ、その隣に朔が座る。
「中学3年生の時、クラスで浮いてる子がいて。大人しい子だったから、アイツら、面白半分でからかったり靴隠したりしてた。それがどうしても許せなくて、反発しちゃったのがこの私」
リーダーはさっき1番最初に私に声をかけてきた奴。
歯向かう私が気に食わなくて、すぐにターゲットは私に変わった。
私はなにも悪いことはしていないと自信をもって思ってたから、靴を隠されても教科書に落書きされてもなにも怖くなかった。