その溺愛、危険度99%につき

怖くなかったけど……


「ある時、私が助けた子がゴミを投げてきた」


いつの間にかあのグループと一緒になって私のこと指さして笑ってんの。



『なんで?』って聞いたら、今まで見たこともない目つきで睨んできて。


『ぜんぶ澪ちゃんが悪いんだよ。澪ちゃんが余計なこと言うから、こうなってるんだよ』

『澪ちゃん私に言ったよね。"私が守るから大丈夫だよ"って。ずっとウザいって思ってた。勝手に私を弱虫扱いして、ムカついてた。余計なお世話だったよ』



「靴を隠されたことより、教科書に落書きされたことより、その子にそう言われたことが1番心にきたな」

「……」

「今も同じグループで行動してたし……ほら、あのロングの内巻きだった子。ほんと、余計なお節介やいたな」
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