その溺愛、危険度99%につき
「頭痛いのは平気?」
「え……あ、うん……」
「そう。しんどくなったら言って」
そう言いながら頭を撫でて、朔は優しく笑った。
ガンッと、朔が蹴り上げたゴミ箱が頭の中に浮かんだ。
『澪はウザくないよ』
『澪の良いところは俺だけが知ってればいいよ』
『俺、そのままの澪が好き』
朔の言葉と、宙を飛ぶゴミ箱。
「(なに、これ……)」
顔があつい。
どうして急に、こんなに胸がドキドキするの?