その溺愛、危険度99%につき
「榛名くん、なにか用事でもあるの?」
一緒にごはんを食べていた奈子も不思議そうにしてる。
「あぁ、うん。そうだね、用事があって」
「そうなんだ〜!」
「奈子さん……さすがに単純すぎるよ……」
明らかに嘘ついてた感じだったよ!?
用事があるなんてぜったい嘘っ!
「朔、そんなに私と帰りたいんならちゃんと理由を教えて。じゃないと簡単にいいよって言えない」
私はアンタと違って頭良くないから、できれば授業は休みたくない。
「光輝がやられたから」
ニコニコ、笑顔は崩さずに朔はそう言った。
やられたって……ど、どういうこと?
「えっと、それは喧嘩で……ってこと?」
「喧嘩っていうか、多分一方的にだと思うけど」