その溺愛、危険度99%につき

真っ赤になっている私を見て、奈子が目を見開く。


「ごめん、変だよね……」
「な、なんで謝るのっ。変じゃないよ!」


「むしろ可愛いよ」って、キラキラした顔で言うから、なんか恥ずかしくなってくるな。


「えっと、確認なんだけど……赤くなってるのは、榛名くんに触られたからだよね?」

「……うん、そう」

「それってつまり、榛名くんのことを好きになったってこと……?」

「分かんない。こんなの初めてだし……でも、」



でも、触られるのは嫌じゃないの。
ドキドキするけど、恥ずかしいけど、嫌じゃない。

心の奥底で"嬉しい"って感じている自分がいる。


手のひらで顔を覆って、はぁーと長く息を吐いた。



「……私、ちゃんといつも通りだったかな?変じゃなかった?」
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