その溺愛、危険度99%につき
58%
「──あぁ、やっぱり晶おまえらんとこ行ったのか。そうなっちまうだろうなぁとは思ってたけど」
ベッドの上でカップラーメンを啜りながら、光輝はそう言った。
頬と鼻、額にもガーゼをつけている光輝。
目の上切れてるし……すごく痛そうなのに平気でカップ麺食べてるとか、なんか変な感じだ……。
謎の学ラン男が学校を去った後、お昼休みに話していた通り、私と朔はお見舞いのために光輝の部屋に来ていた。
『危ないから今日は帰ろう』って朔はそう言ってたけど、そういうわけにもいかなかった。
だって、朔は事情を説明したがらないようだったし。
なんとなく光輝は色々と知ってるんじゃないかと思って、無理やり朔に連れてきてもらったんだ。
「つーか晶のこと教えてやってもいいけど、まずはそれどうにかしろよ。見てらんねぇわ」