その溺愛、危険度99%につき
17%
「お先に失礼しまーす!お疲れ様でした!」
「お疲れ〜澪ちゃん。気をつけて帰るんだよ〜」
店長に声をかけて、更衣室へと向かう。
学校の制服に着替えながら、今日も忙しかったなぁ、なんて息を吐いた。
繁華街の中心にあるハンバーガー店。
ディナー時はいつも行列で、まぁだからこそあっという間に時間も過ぎるんだけれど。
ちらり、時計を見ると、夜の9時を指していた。
高校生だから仕方ないけど……本当はもっとお金稼ぎたいんだよなぁ……
夏休み、かなり散財しちゃったし。
可愛い夏服とかコスメとかアクセサリーとかたくさん買っちゃったし。
ネクタイを結んで、バッグを持つ。
油臭かったから、制汗スプレーもかけておいた。