その溺愛、危険度99%につき

「……俺は、その噛み跡見るたびに、自分にもアイツにも腹が立ってしょうがなくなる」

「う、え、っと……?」

「ていうか俺以外の男が澪に触ったなんて、そんなの考えただけで気が狂いそう。だから──」



暴力的な、熱のこもった視線に、いとも簡単に体が反応する。
思わず後ろに離れようとすると、腰を抱き寄せられた。



「上書きさせて、澪」



私を逃がすつもりは、ないらしい。



「っ、ちょっと……っひぁ、!?」



冷えた首に、朔の熱い舌。
噛み跡、なぞられてるみたい……っ。

変な声、でそう。
やだまって、なに、これ。

背中が痺れる感覚に……おかしくなる。

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