その溺愛、危険度99%につき

66%





「澪ちゃん、朝からずっと気になってたんだけどその絆創膏どうしたの?」



体育終わりの更衣室にて。
いつもの白いカーディガンのボタンをしめながら、奈子が不思議そうに首を傾げる。

視線は私の首。
そこには大きな絆創膏がはってある。



「えっ、えーっと、これは……」



やばい。さすがの奈子も気になるよね……。
な、なんて言ったらいいかな……。


「あの、寝てる時に引っ掻いちゃったんだよね!」
「うわ〜そうだったんだぁ。大丈夫?もう痛くない?」

「う、うんっ。全然平気!」


うぅ、奈子に嘘つくなんて罪悪感半端ない。
ごめんねぇ……っ。

奈子はピュアだから、正直に答えたくなかったんだよ……!


そんなことを考えながら、2人で更衣室を出る。


「4限体育だと早く着替えないとお昼休み短くなっちゃうから大変だよね〜」
「それなぁ。早く教室戻ろ」
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