その溺愛、危険度99%につき
「自信ある方が怖いわ……って、ごめんちょっと電話」
スマホの画面には、バイト先の名前が表示されてる。
今日はシフト入ってないけどどうしたんだろう?
《あ!澪ちゃん学校の時間にごめんね……あのさ、今日シフト入れたりする?1人風邪ひいちゃったみたいで人足りないんだよね》
「えーっと、16時からで大丈夫なら入れます」
「ちょっと澪なに考えてんの」
《ほんと!?助かる〜ありがとう!じゃあ16時からよろしくねっ》
通話を終えてスマホをブレザーのポケットにしまう。
朔がジトっと私を睨んでるけど、気づいてないふりをした。
だって、私いま元気なんだもん。
「昨日のこともう忘れたの?」
「忘れてないよ。それに、困ってる人放っておけないでしょ」
「……澪のそーいうところ気に入ってるけど、今はその正義感が鬱陶しいよ」